未成年は上中下の3巻で、しかも小さい文字が詰まっていて1200ページあるので、
ヒマジンだけが読みこなすことができる。
しかも翻訳は1940年に行われたものをただ焼き直しただけで、
言葉は古臭く、回りくどい言い回しが多く、全体的に文章はわかりにくい。
この本を実生活に生かす工夫を書いておく。
この本を自分の人生の中で何度も役立てようと思うなら、
①ウィキペディアで「ドストエフスキー 未成年」の項目を探して、
登場人物の関係だけを理解しておく方法
②ドストエフスキーの長所である「正確で細かい人間観察の描写」の部分だけに、
ボールペンで線を引いておき、その線を引いた部分だけを、
実生活で必要になった時に繰り返し読む方法。
登場人物だの筋書きだのは、無視して忘れてしまっててもよい。
例えば「未成年」の中のこういう描写である。
「彼は病的な微笑を浮かべ、凝結したような視線をそそいだまま、
まるで彫像のようにわたしの前に立っていた」
「私はまだ彼の人物について、知らないことが恐ろしくたくさんあった。
恐ろしくたくさん、気がつかないことがあった。
私はある当惑を感じながら自分の部屋に戻った。
私は疑惑の目で彼を見ていた。
今になって突然、彼が不可解で謎に満ちた人物だと、私は強く感じたのである。」
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未成年 上 (岩波文庫 赤 614-6) 文庫 – 1976/7/1
- 本の長さ417ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1976/7/1
- ISBN-104003261461
- ISBN-13978-4003261460
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1976/7/1)
- 発売日 : 1976/7/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 417ページ
- ISBN-10 : 4003261461
- ISBN-13 : 978-4003261460
- Amazon 売れ筋ランキング: - 992,417位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 624位ロシア・ソビエト文学 (本)
- - 4,426位岩波文庫
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2005年10月17日に日本でレビュー済み
二十一歳の書生、アルカージイ・マカールヴィチ・ドルゴルーキイは、ヴェルシーロフ伯爵の私生児で、自分の存在について悩んでいる。いっぽう、彼の本当の父親であるヴェルシーロフ伯爵も、分裂気味の毎日を送っている……。
ドストエフスキイの他の長編に比べると、ホームドラマ的な要素が強いです。ドラマチックな展開があるというよりは、日常のなかに生きる人びとが描かれていきます。また多数のキャラクターが絡み合い、一気にストーリーが展開していくのは、ドストエフスキーならではです。しかし、キャラクターの書き分けが今ひとつで、登場人物が重なってしまううえに、伏線を張りすぎで、論点が見えにくくなっている、という難点があるように感じました。当時のロシアの農奴制に対する問題意識、農村から乖離した貴族階級に対する批判が込められているのだと思いますが、どこか幻想的すぎて、メッセージが伝わりにくい作品となっています。「カラマーゾフの兄弟」、「罪と罰」などの名作に比較すると、若干物足りない内容になってしまっています。
ドストエフスキイの他の長編に比べると、ホームドラマ的な要素が強いです。ドラマチックな展開があるというよりは、日常のなかに生きる人びとが描かれていきます。また多数のキャラクターが絡み合い、一気にストーリーが展開していくのは、ドストエフスキーならではです。しかし、キャラクターの書き分けが今ひとつで、登場人物が重なってしまううえに、伏線を張りすぎで、論点が見えにくくなっている、という難点があるように感じました。当時のロシアの農奴制に対する問題意識、農村から乖離した貴族階級に対する批判が込められているのだと思いますが、どこか幻想的すぎて、メッセージが伝わりにくい作品となっています。「カラマーゾフの兄弟」、「罪と罰」などの名作に比較すると、若干物足りない内容になってしまっています。